創業相談で体感するビジネスチャンス
2019年6月16日

現在、私が従事している仕事の1つに、創業者の開業支援窓口業務があります。

「起業したいけれど、何から始めていいかわからない」、「こんなことがしたいけれど、どうすればいいか」、「事業を始めるのに、お金を借りたい」などの創業にまつわるさまざまな相談に対し、経営の専門家として、助言や情報提供、使える制度を紹介するなどして、創業者がスムーズに開業できるよう支援しています。

私が所属しているのは、ある公的機関の窓口業務ですが、この業務をやり始めて3年目になります。1カ月のうち3日程度の業務ですが、年間延べ150件以上の相談に応じており、実にいろいろな発見があります。

 

その発見の1つが、世の中には、本当に多種多様な事業が存在し、なんとビジネスチャンスが多いことかと感じることです。

相談に来られる創業者の多くは、すでに事業アイデアがあり、それをどう事業化するかということで来られます。時折、そのアイデアのすごさに驚かされます。

単なる○○業という、決まり切った業種のほかに、○○業では言い切れない新たなカテゴリーに分類されるような事業であったり、○○業の中でも、こんなやり方があるのかといったものや、こんなものが商売になるのかという驚きの商品やサービスの存在、ある一定の顧客層の存在など、この仕事に携わっていなければ知らなかった世界がかなりあります。

“ものやサービスが溢れる世の中”という文言をよく耳にしますが、まさにその世界を実感します。実に、「恐るべし、創業者!」です。

 

しかし、その創業者のほとんどは、特殊な方ではなく、ごく普通の方です。若い方であったり、高齢の方もいらっしゃいます。女性も多くみられます。趣味から高じた主婦の方もいらっしゃいます。

何が違うのかというと、アンテナの張り方や、興味の持ち方、関心の深さとそれを実現できる経験や知識のありかたです。

ですので、私たち専門家がサポートするのは、その良さに気付きを与え、ご自身が持っている考えをまとめ、形にすることなのです。

ネット社会で誰もがいろんな情報を得、起業できる時代であり、生活者が業を作れる時代です。小さなビジネスだからといって、あなどれない時代なのです。

 

そういった背景の中、今までどおりのやり方を踏襲するだけで、今後もそのまま経営が安定し続けるのは、もはや幻想といえます。

世の中の流れを察知し、情報をキャッチアップして、自社ならではの価値を生み出し提供し続けることが大切です。

創業相談の中でも、流行りの業種を感じることがあります。その時々によって、興したい事業内容に似通ったものが多く見られたりします。まさしく世相を反映していると感じます。時代を捉えることがここでも大切だと感じます。

小さなビジネスでも、それを欲するお客さまに多く支持されると、大きなビジネスへと成長します。

経営者のみなさまも、改めて自社を見つめ直すとともに、ビジネスアイデアを掘り起こし、チャンスをつかみませんか?

大西眞由美氏の写真

大西 眞由美

Mayumi Onishi
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