多様な人材がイキイキと働くことができるための取り組み
2019年8月4日

人材確保が困難な時代となり、最近では、多様な人材の活用(ダイバシティマネジメント)が注目されています。ダイバーシティと聞くと、外国人や女性の積極的な雇用などをイメージすることが多いかもしれません。東京商工会議所発行の「中小企業のためのガイドブック」によりますと、ダイバーシティの要締は、「我々の身近にいる“能力がありながらそれを発揮していない人”、“働く意思と素質がありながら働く場所を見つけられない人”に対し、イキイキと働ける環境を整えること」とあります。そこで私の実体験(働く側の視点)と、実際の企業の取組(企業側の視点)について今回はお話ししたいと思います。

私は幼い子供を育てるワーキングマザーです。子供を出産するまでは、仕事に没頭しておりました(自分自身はそれが楽しく、苦痛に思ったことはありませんでした)。私の母や祖母も子育てをしながら仕事をしており、その姿を見て育った私は小さいころから結婚や出産後もできる限り働き続けたいと思っておりました。
その一方で、女性という性別や結婚や出産でライフステージが変化することで、仕事上不利になることもあるのではないかと悩むことも多くありました。私自身を評価して下さり応援して下さる方もいれば、女性だから責任のある仕事は任せられない・昇進はさせないと言われ、悔しい思いをすることもありました。ライフステージが変化しても、自分らしく働きたいという思いは、ずっと抱き続けている思いです。
産後しばらくは仕事を休んでおりましたが、仕事復帰をした今は仕事・育児・家事(家事はあまりできていませんが・・)を両立しなくてはなりません。限られた時間の中で働くことになるのですが、以前とても不安に思っていた気持ちは不思議とありません。それは一緒に仕事をさせて頂いている周りの方々や家族の理解や協力があり、自分がやりたい!と思う仕事ができているからだと思います。時間に制約はありますが、働く環境を周りの方々が整えてくれているおかげで、“イキイキと働くことができている”のです。
私自身、生活環境が変化しても、やりたい仕事ができることは大変ありがたいと感じているのですが、企業側はどんな取り組みが必要になるのでしょうか。

数年前に訪問させて頂いたある企業では、従業員が育児や介護を理由に退職するケースが以前続いたそうです(この会社の従業員の9割以上は女性です)。そこで人材を確保するために、会社も従業員のライフステージの変化に歩み寄ることが必要だと考え、従業員が働き続けることができる環境を整える取り組みを色々と実践しておられます。具体的には、育児や介護などで就労が困難になった時に無期限で休職が可能、子連れ出勤OK、社員が気兼ねなく仕事やプライベートの悩みを相談できる雰囲気作りなど。また、従業員がマルチタスクに対応できるように定期的にジョブローテーションを行うことで、子供の発熱などで急に出勤できない場合も他の従業員が対応できる体制を作っておられます。従業員の方からもお話しを伺いましたが、とても良い雰囲気の中、みなさんイキイキと責任のあるお仕事をされておりました。そして、それが結果として会社の業績にも反映されている印象を受けました。

これからの時代は、男女問わずライフステージの変化で働き方も変わってくるでしょう。企業が成長をし続けるためには、人材の確保や活用は不可欠となり、人材の多様性に対応した取り組みや組織変革が必要となってくると考えます。皆様の会社におきましても人材を活かすための取り組みを一度ご検討されてはいかがでしょうか?

森本美弥氏の写真

森本 美弥

Miya Morimoto
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